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紫香楽宮の大仏関連施設か 甲賀で大型建物跡発見

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紫香楽宮の大仏関連施設か 甲賀で大型建物跡発見

 甲賀市信楽町黄瀬の「東山遺跡」で奈良時代中期の大型建物跡(南北27メートル以上、東西約15メートル)が見つかり、同市教育委員会が20日、発表した。奈良時代の一時期、聖武天皇が造営した「紫香楽宮(しがらきのみや)」の関連施設とみられるという。

 同市教委によると、4列の柱の穴を確認。穴の位置関係などから、東西にひさしを持ち、全面が床張りの構造をもつ建物だったとみられる。大型のひさしがある床張り建物は奈良時代では珍しいという。

 紫香楽宮は聖武天皇が742~745年に大仏建立を行うために造営したとされる。

 今回は同時に発見された遺物が少ないことから、同市教委は具体的な建物の用途の特定は難しいとするが、紫香楽宮の離宮の一部であったとする説や、聖武天皇が大仏造立のために作った関連施設などと推測している。

 調査に関わった大阪歴史博物館の栄原永遠男館長は「これまで紫香楽宮は、聖武天皇の仮住まいとみられていたが、本気で大仏を作るために造営した巨大な都だったと裏付ける発見だ」などとしている。

 現地説明会は、23日午前11時と午後1時の2回行われる。問い合わせは現地事務所(電)0748・83・2040。