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岩手県立高田病院、平成30年3月開院 震災教訓の設備も導入

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岩手県立高田病院、平成30年3月開院 震災教訓の設備も導入

 東日本大震災の津波で全壊した教訓から陸前高田市の標高約50メートルの高台に整備が進められていた新しい県立高田病院は、来年3月1日の開院を前に建物がほぼ完成した。新しい県立高田病院は耐震性に優れた鉄筋コンクリート2階建て。延べ床面積は4265平方メートル。ベット数60床。平成28年10月に着工、来年1月末の完成予定で、医療機械を含めた総事業費は約38億円。

 3日間稼働できる自家発電装置や7日間給湯できる地下タンク、出力20キロワットの太陽光発電装置など、震災を教訓にした設備も導入された。敷地内には医師と職員の公舎も整備された。

 三陸沿岸の県立病院は震災の津波で大槌、山田、高田の3病院が全壊。大槌は28年5月、山田は同年9月に新しい病院が開院、来年3月1日に高田の新しい病院が開院すれば、すべて復旧することになる。

 24年から診療を続ける仮設に比べてベッド数が19床増え、6人の常勤医は7人となる。診療科目はこれまで通りの内科・小児科・外科・整形外科・婦人科・眼科・耳鼻咽喉科・リハビリテーション科となる。

 道路を挟んだ隣接地に陸前高田市が保健福祉総合センターを整備予定で、気仙地方の地域病院として大きな役割が期待されている。田畑潔院長は「長く続く復興の力となるような病院経営をしたい」としている。