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「高松サンポート合同庁舎」完成 防災・にぎわいの拠点に

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「高松サンポート合同庁舎」完成 防災・にぎわいの拠点に

 国が高松市サンポートに整備を進めていた2棟からなる「高松サンポート合同庁舎」が完成し、19日に開所式が行われた。市内に点在していた国の四国の拠点を一つにまとめようという“構想”から25年、途中には政権交代もあり北館の完成から11年が経過して南館の完成にこぎつけた。防災機能とともに、JR高松駅周辺地域のにぎわい創生拠点としての役割が求められている。今回完成した南館は、平成26年12月に着工。地上11階、地下1階、建築面積2274平方メートル。一方、18年11月に完成した北館は、地上14階、地下2階、建築面積は3111平方メートルとなっている。

 2棟とも四国における国の行政機関を集約した広域防災活動に必要な性能・機能を確保するとともに、南海トラフ巨大地震をはじめとする大規模災害発生時の政府現地対策本部の設置に備えて必要な機能を設けている。具体的には、災害時に信頼性の高い2万2千ボルトの特別高圧2系統を受電でき、相互運用可能な72時間分の自家発電設備を北館、南館それぞれに整備した。また上水・雑用水を各4日分、非常用排水槽7日分を備えている。北館の屋上には防災用ヘリポートを整備、北館に入る四国地方整備局内には専用の防災対策室を設置、機材を常設している。

 南館に入居の官署は、人事院四国事務局▽四国管区警察局▽自衛隊香川地方協力本部▽中国四国防衛局高松防衛事務所▽四国行政評価支局▽公正取引委員会事務総局近畿中国四国事務所四国支所▽高松法務局(人権擁護部)▽四国財務局▽財務総合政策研究所四国研修支所▽中国四国農政局香川県拠点▽四国運輸局▽国土地理院四国地方測量部▽高松地方気象台▽中国四国地方環境事務所高松事務所-の14。

 北館は、四国厚生支局▽香川労働局▽高松労働基準監督署▽四国経済産業局▽中国四国産業保安監督部四国支部▽四国地方整備局-の6官署。合わせて1500人を超える職員が勤務するという。

 開所式には、香川県の浜田恵造知事、高松市の大西秀人市長、四国経済連合会の千葉昭会長とともに、元四国財務局長の中山恭子参院議員、元四国地方整備局長の足立敏之参院議員が来賓として出席。

 中山氏は財務局長在任中の平成4年ごろ、合同庁舎の必要性を感じて、当時の県知事や高松市長に相談に行ったという話を披露した上で「合同庁舎ができて1日に7千人が動くという。(周辺が)にぎわい地域となる」と述べた。また足立氏は政権交代で南館の整備が遅れたとした上で「災害対策の中枢機能を担っていただきたい」とあいさつした。