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水俣病患者の治療推進 国水研と久留米大が協定

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水俣病患者の治療推進 国水研と久留米大が協定

連携協定を締結した国立水俣病総合研究センターの重藤和弘所長(左)と久留米大の永田見生学長 連携協定を締結した国立水俣病総合研究センターの重藤和弘所長(左)と久留米大の永田見生学長

 環境省の国立水俣病総合研究センター(熊本県水俣市、国水研)と福岡県久留米市の久留米大は、水俣病患者の治療推進へ、共同での臨床研究などを盛り込んだ連携協定を締結した。脳に刺激を与える磁気刺激療法と、リハビリを組み合わせることで、患者に多い手足を中心とした痛みの緩和を目指す。磁気刺激療法は、神経疾患の治療法として最近成果を上げている。

 国水研と久留米大によると、今年で水俣病の公式確認から61年となり、患者の高齢化が進んでいる。加齢に伴う腰痛など水俣病以外の症状も加わり、治療が難しくなっているという。

 リハビリ科の専門医を志望する久留米大の大学院生1人が、来年1月から週に2日、国水研に派遣され、研究者と共に臨床に携わる。

 久留米大で開かれた締結式で、同大の永田見生学長は「患者の日常生活動作の回復に貢献できる貴重な機会だ」と強調した。国水研の重藤和弘所長も「研究をさらに発展させて成果を上げ、具体的に役に立つ治療法を確立させたい」と述べた。