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塩谷・佐貫石仏発掘調査で東側にお堂確認、寺院の一部?

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塩谷・佐貫石仏発掘調査で東側にお堂確認、寺院の一部?

 塩谷町佐貫にある国指定史跡の磨崖仏(まがいぶつ)「佐貫石仏」(佐貫観音)で進められている発掘調査で、石仏東側で堂の跡とみられる遺構が確認された。明治時代まで堂があったと伝わる位置と一致しており、調査を進めるとちぎ未来づくり財団埋蔵文化財センター(下野市)は石仏を中心に堂が並ぶ寺院だったと推定している。

 調査は2年目を迎え、10月末からは石仏東側の発掘が中心となっている。今回の調査では、崖際の小高い位置から石組みの平場と礎石が確認された。礎石は3個出土。その位置から礎石は四隅に置かれ、堂は一間(1・8メートル)四方の建物だったとみられている。周辺からは寛永通宝などの古銭が見つかり、江戸時代後期に建てられた可能性が高い。石組みは高い所で0・9メートル、平場は7メートルの方形。石を割ったときの石矢の痕も確認された。

 現地説明会も16日に開かれ、100人以上の歴史愛好家らが訪れた。今回の調査は遺跡範囲の確認を目的に3カ年計画で進められ、平成30年度まで実施される。(伊沢利幸)