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隠れた名画と出会う場に 山元春挙の大作など33点 島根・足立美術館特別展

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隠れた名画と出会う場に 山元春挙の大作など33点 島根・足立美術館特別展

 近代日本画の名作を多数所蔵する島根県安来市の足立美術館で、「発見!隠れた名画」と題した冬季特別展が開かれている。著名な作家の知られざる逸品や、忘れられた実力派の代表作などを並べ、新たな美との出会いを提供している。

 巨匠らが描いた意外な作品、かつては高い評価や人気を得ながら今ではスポットライトの当たらない画家の作品などをセレクト。近代日本画家26人の計33点を展示している。

 徹底した写生を基にした風景画で名を馳せた山元春挙も、明治後期の京都画壇で竹内栖鳳(せいほう)と人気を二分しながら今では忘れられた作家の一人。会場には、山元の作品2点が紹介され、このうち二曲一双の絹本「瑞祥(ずいしょう)」は、古代中国の神仙思想に基づく蓬莱仙境を描いた大作。壮大なスケールでありながら、人物を100人以上も細かく描く緻密(ちみつ)さも兼ね備え、訪れた人たちを魅了している。

 このほか、海外では横山大観や栖鳳より高く評価された大橋翠石、優美な花鳥画を描いた今尾景年ら、あまり取り上げられない作家をピックアップ。また、川端龍子の「春雪譜」など、著名な画家ながら、紹介されることの少ない斬新な作品なども並ぶ。

 「今まで知らなかった自分好みの画家や作品に出会う場になれば」と織奥かおり・主任学芸員。会期は来年2月28日まで。問い合わせは同館(電)0854・28・7111。