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文化・芸術発信し11年 オリエンタルホテル広島ギャラリー来年1月末に幕

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文化・芸術発信し11年 オリエンタルホテル広島ギャラリー来年1月末に幕

 広島市中区のオリエンタルホテル広島の1階にあるアートギャラリーが来年1月末、11年の歴史に幕を下ろす。世界的なデザインアートなど文化・芸術の魅力を発信し、市中心部のにぎわいも生み出してきた。長年のファンからは閉店を惜しむ声があがっている。

 ギャラリーの名称は「オリエンタルデザインギャラリー」。平成18年、ホテルの館内デザインを手がけたインテリアデザイナー、故・内田繁氏からの設置提案を受け、開業と同時にホテル1階にオープンした。他都市の系列ホテルにはなく、全国的にも珍しい「ホテル運営のギャラリー」という。

 シックなつくりのガラス張りの空間で、ファッションデザイナーの三宅一生氏や、長野冬季五輪の開会式や人気ブランド「無印良品」などを手掛けたグラフィックデザイナー、原研哉氏ら、著名なデザイナーや作家の作品を紹介。11年間で130回以上の展覧会を開催してきた。ホテル利用客以外も無料で観覧でき、作家が来廊する日は特に多くの人でにぎわう。

 今回の閉店理由は、ホテルの経営方針の転換としている。

 「ギャラリーはお金と作品の交換だけでなく、心の交換ができる空間です」と話すのは、ギャラリー担当で展覧会を企画してきた森田麻水美さん(38)。閉店を惜しみながら、「長年お世話になったお客さまに、この場所で直接、感謝のごあいさつができることを願っています」と呼びかけている。

 ギャラリーでは現在、ガラスアートの「イイノナホ展」を来年1月16日まで開催中。同18~31日は、衣服やテキスタイルデザインなどを手がけるブランド「スポロガム」の展覧会を開催する。