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生花の髪飾りいかが? 長野県と生花商業協同組合が連携

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生花の髪飾りいかが? 長野県と生花商業協同組合が連携

 出荷量が全国トップクラスを誇る県産の生花を髪飾りに使ってもらおうと、県農政部と県生花商業協同組合が連携し、成人式や卒業式の時期に合わせ、花で作った「生花ヘアード(髪飾り)」を若い女性に提案する試行販売を始めた。「人生の節目には、造花ではなく華やかな生花こそがふさわしい」と全面にアピールし、消費拡大につなげる考えだ。 (太田浩信)

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 平成27年の農林水産統計によると、県内はアルストロメリア、トルコギキョウ、カーネーションなどの出荷量が全国トップの「花卉(かき)王国」。しかし、近年は若者を中心に「花離れ」が進んでいるといい、県農政部の北原富裕部長は「新たな需要創出が課題になっている」と話す。

 そこで目を付けたのは、成人式などの式典に出席する振り袖姿の女性。きれいに結った髪にアクセントを添える髪飾りは、生花で作った場合、造花に比べてみずみずしくボリューム感がある。季節にあった花や、自分の好きな花を使うことで、オリジナルの髪飾りで華やぎを演出できる。

 ただ、生花は1回しか使えない。同組合によると、造花の髪飾りは約1万円が主流だが、生花では約5千円で購入できるという。同組合の山崎年起専務理事は「思い出に残るよう、晴れの日には本物の花で着飾ってほしい」としている。

 試行販売は、呉服販売・レンタルの「たちばな」(長野市)と連携し、着付けをするため長野本店に来店した女性に、生花ヘアードを提案する。当面、来年1月の成人式に向けてアピールしていくが、そこでの反応を検証した上で、卒業式シーズンには他店舗にも拡大していく考え。

 同組合などは、花がしおれないように給水処理するほか、花粉で着物が汚れないような配慮する。フラワーデザイナーが考案した生花ヘアードをより多くの女性に購入してもらうため、カタログ販売することも検討している。

 山崎氏は「お客さまの声を生かしながら、満足度の高いデザインを追求したい」と意気込んでいる。