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特産オリーブ、品質向上へ 小豆島「研究所」が完成間近

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特産オリーブ、品質向上へ 小豆島「研究所」が完成間近

 香川県が小豆島町池田に建て替えを進めている「オリーブ研究所」を備えた小豆農業改良普及センターが今月中に完成し、来年3月から運用が始まる。

 同センターは鉄筋コンクリート2階建て、延べ床面積約810平方メートルで総事業費は約4億円。1階にオリーブの実約20キロが処理できる採油機などを備えた採油室やオリーブ加工品の貯蔵室、土壌診断室。2階には実験室とともに同研究所のメインとなる官能評価室がある。

 官能評価は、オリーブオイルの品質表示の基本で、ヒトの鼻と口でフルーティーさや苦味、辛味、欠陥などを「インターナショナル・オリーブ・カウンシル」(IOC)の基準に沿って数値で評価し、エキストラバージンオイルといった品質の保証ともなる。

 評価室はIOCの規定に沿い、室温は20~22度を維持、鑑定を妨げる臭いや音、光といった要素を排除して、鑑定に集中できるよう配慮されている。個別に仕切られた12の鑑定ブースにはオイルを28度(プラス・マイナス2度)に保つ加温器や給排水設備、照明が備えられ、オリーブオイルの評価とともに、県の官能評価員の育成にも利用される。

 同センターのエントランスホールは明るい吹き抜けで、写真などでオリーブを紹介する展示スペースとなる。工事は来年夏までに駐車場など周辺整備が予定されている。

 県では「『かがわオリーブオイル品質表示制度』として独自に取り組み、高品質のオイルを求める購買者への情報提供や、県内の生産者の品質向上に取り組む意欲の高揚に役立てたい」としている。