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妻の難病乗り越え結婚 岡山県内夫婦モデル「8年越しの花嫁」先行上映

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妻の難病乗り越え結婚 岡山県内夫婦モデル「8年越しの花嫁」先行上映

 妻の難病を乗り越えて結婚した県内実在の夫婦がモデルの映画「8年越しの花嫁 奇跡の実話」の県内先行上映が始まった。ほぼ岡山でロケが行われ、県などが“ご当地作品”を前面に掲げて後押したこともあり、反響は上々という。

 先行公開開始日の9日、県内4会場では主演者の佐藤健さんと土屋太鳳さん、瀬々敬久監督が舞台あいさつ。このうちMOVIX倉敷(倉敷市)には、モデルとなった中原尚志さん(37)と麻衣さん(35)夫妻も駆けつけた。

 舞台上で佐藤さんは、撮影期間中“日常の空気感”を保つために岡山滞在を続け「尚志さんの笑顔がすてきで、撮影前の対面時、たたずまいや話し方も観察させてもらった」と明かすと、尚志さんは「(佐藤さんの演技は)知人に僕そのもののしぐさだといわれた」と高く評価した。

 また、土屋さんは夫婦宅を訪ね、食事も共にして私生活の様子を体感。撮影時以来という久しぶりの岡山訪問に「里帰り出産って気持ちでしょうか」と話し、場内の笑いを誘った。

 麻衣さんは「信じて生きていれば必ず良い方向になると、少しでも多くの人に届けば」などと両俳優への手紙を朗読。多くの関係者に感謝の意を示した。

 同夫妻は平成18年末に結婚を約束したが、麻衣さんは卵巣の奇形腫が引き起こすとされる「抗NMDA受容体脳炎」を発症し長期間、意識不明に。

 回復後には記憶障害にもなったが、尚志さんの献身的な支えなどで苦境を乗り越え、26年12月に挙式。翌年には長男(2)も誕生した。同作は、16日から全国約320館で公開される。