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性暴力の現状や課題探る 松江で公開講座「撲滅へ男性も関心を」

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性暴力の現状や課題探る 松江で公開講座「撲滅へ男性も関心を」

 性暴力被害をテーマにした公開講座が10日、松江市の島根大・松江キャンパスで開かれた。専門家らの講演やシンポジウムなどで、性暴力をめぐる問題の現状や課題などを探った。性暴力を許さない男性となる「フェアメン宣言」なども行われた。

 公開講座は、性暴力被害者に対するサポートなどを手がける「しまね性暴力被害者支援センターさひめ」が年2回開催。今回は「男性の非暴力宣言-男女がともに取り組む性暴力予防」と題し、講演やシンポジウムなどが行われた。

 講演では、同センター事務局長の河野美江・島根大准教授が性暴力の現状について、「被害者の67・5%が誰にも相談しなかった」と説明。「被害者は若い女性」「挑発的な服装や行動が被害を生む」などの“レイプ神話”(レイプ被害者に対する誤った思い込み)に触れ、「被害者がセカンドレイプ(2次被害)を受けないよう気をつけなければならない」と指摘した。

 また、性暴力の撲滅に男性が主体となって取り組む活動「ホワイトリボンキャンペーン」の日本法人共同代表、多賀太・関西大教授は「被害者でも加害者でもない多くの男性の態度が、性暴力をなくせるかどうかを左右する」と訴えた。

 シンポジウムでは、多賀教授がコーディネーターを務め、行政関係者や臨床心理士、弁護士らがそれぞれの立場から発言。最後に、会場の参加者らが「身近な女性に対して常に対等な態度で接し、暴力をふるわず許さず暴力に対して沈黙しない」などとするフェアメン宣言をおこなった。