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備前焼に新たな息吹 岡山の作家、アクアブルーなど発色

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備前焼に新たな息吹 岡山の作家、アクアブルーなど発色

 岡山市在住の備前焼作家、岡安廣宗(こうしゅう)さん(62)が、アクアブルーや緋(ひ)色を発色させた作品づくりに成功。備前焼の素朴な焼き色を生かしながら独自の釉薬(ゆうやく)を施した、美しい意匠の作品の数々は個展などで注目を集めている。

 岡安さんは、人間国宝の故山本陶秀(とうしゅう)さんに師事。窯で焼き色や模様が変わる「窯変(ようへん)」など伝統的な備前焼に力を注ぐ一方で、備前焼としては珍しい釉薬を使った新たな作風にも挑戦している。

 海や湖のアクアブルーの色合いを演出した作品「aqua」や、朱漆の色をイメージして発色させた作品「緋」など、色彩をまとった花器や皿、コップなどの新作も工房に並ぶ。

 研究を重ね約5年かけて作りだしたオリジナルの釉薬を使い、今年6月に思い通りの色を出すのに成功した。

 日本工芸会正会員でもある岡安さんは全国で個展を開き、備前焼の魅力を発信。備前焼の焼き色と鮮やかな色調とのコントラストが際立つ新作は、各会場で好評だ。

 岡安さんは「伝統に新しい風を吹き込みながら、今後も備前焼の可能性を探っていきたい」と話している。