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漆塗りの手袋、色鮮やか 香川のメーカーと職人の技融合 ネット販売、海外展開も

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漆塗りの手袋、色鮮やか 香川のメーカーと職人の技融合 ネット販売、海外展開も

 香川県三木町の手袋メーカーが、伝統工芸「香川漆芸」の職人による漆塗りの革を使った手袋を考案した。同県は生産量日本一の東かがわ市を中心に手袋製造が盛ん。色鮮やかな香川漆芸との組み合わせで、シンプルながらも個性的なデザインに仕上がり、担当者は「名産が融合した商品を楽しんで」と話している。

 メーカーは三木町の「レガン」。砂川泰三社長(46)によると、高松市の漆器職人、中田陽平さん(35)と7、8年前から「お互いの技術を用いて何かできないか」と話し合ってきた。

 今年3月、海外展示会に手袋を出品した際、新商品のアイデアを練っていた社員の玉木三鈴さん(28)が「伝統技術を取り入れ、日本を表現した手袋を作ろう」と思い立ち、中田さんとの構想が一気に動きだした。

 ただ、漆を塗った革はかたくなってしまうため、柔らかさが重要な手袋に使えるかが難点だった。玉木さんは漆塗りした革を手袋全体に使うのではなく、ワンポイントのデザインとして使うことを発案。同僚に意見を聞きながら図案を考えた。

 最終的には黒革をベースに、漆塗りでグラデーションやストライプ模様を施した細長い生地を、指の横や手首付近の部分に使用。色違いも含めて全4種類用意した。

 今年はテスト販売との位置付けで、計400組を生産。10月に三木町のふるさと納税の返礼品に採用され、インターネット販売も開始。反響次第で品ぞろえの拡充や海外展開など、来年以降の方針を考えるという。砂川社長は「ファッションの域を超え、地場産業をアピールする存在になってほしい」、中田さんは「漆は意外といろんな素材に塗ることができる。手塗りの質感をこの商品で味わってほしい」と話している。