産経ニュース

西安寺跡の塔基壇は13・35メートル四方 法隆寺五重塔と同規模 奈良

地方 地方

記事詳細

更新


西安寺跡の塔基壇は13・35メートル四方 法隆寺五重塔と同規模 奈良

 飛鳥時代に創建されたとされる西安寺(さいあんじ)跡(王寺町)で見つかった塔の基壇(基礎部分)が13・35メートル四方だったことが判明し、王寺町教委が発表した。法隆寺五重塔(斑鳩町、国宝)とほぼ同規模だったことが裏付けられたという。

 町教委は先月から、舟戸神社境内にある西安寺跡周辺を約70平方メートルにわたって調査。平成27年に確認された柱の礎石2基をはさみ、新たに礎石1基(長さ142センチ、幅111センチ)と礎石を抜き取った穴が見つかった。また、基壇の壁面には、石を積み重ねて施した外装が良好な状態で残っていた。

 町教委が礎石の間隔などから割り出したところ、塔の建物部分は6・75メートル四方だったことも判明。法隆寺五重塔の基壇は13・8メートル四方、塔は6・42メートル四方で、いずれもこれとほぼ同規模だった。

 町教委によると、塔は出土した瓦の年代から7~8世紀の創建とみられ、少なくとも14世紀までは存続したという。西安寺は9世紀の「続日本後紀」などに記述があるが、16世紀を最後に文献から姿を消した。町教委は昭和59年から発掘調査を始めている。

 町教委の岡島永昌(えいしょう)学芸員は「法隆寺と同じ規模の塔があったと考えられ、西安寺は相当大きな寺だったと推測できる。どのような意味を持つ寺で規模はどの程度だったのか、調査を続けて解明していきたい」と話す。今後は塔跡の北側にあったとされる金堂跡についても調査する。

 現地説明会は9日午前10時~午後3時。付近に駐車場はない。問い合わせは町教委生涯学習課(電)0745・72・1031。