産経ニュース

重文「鳥羽の漁具」、海の博物館で特別展 「市立」での再スタート記念

地方 地方

記事詳細

更新


重文「鳥羽の漁具」、海の博物館で特別展 「市立」での再スタート記念

 海の博物館(鳥羽市浦村町大吉)が10月に市立の施設になったことを記念し、特別展「重要文化財になった鳥羽の漁具」が開かれている。同博物館は、国の重要有形民俗文化財に指定された漁具の収集実績で国内最多を誇る。今回は、その一部で、江戸時代から昭和初期にかけての約200点を展示している。

 同館は昭和46年の開館以来、財団法人「東海水産科学協会」(現在は公益財団法人)が運営してきたが経営難に陥り、10月に鳥羽市が施設の一部を買い取った。同協会は指定管理者として運営を担っている。

 同協会は開館前の昭和44年から沿岸漁村の漁労用具収集をし、60年には6879点が「伊勢湾・志摩半島・熊野灘の漁撈(ぎょろう)用具」として重要有形民俗文化財に指定された。

 今回の特別展では、直径1・8メートルの巨大なコウナゴ用すくい網や、魚種ごとの釣り針、漁網を染める柿渋を入れた徳利(とっくり)、13種類の刺し目模様が入った磯漁用の防寒着などが、写真や絵図とともに紹介されている。

 一方、今年3月に「鳥羽・志摩の海女漁の技術」が国の重要無形民俗文化財に指定されたことを記念し、館内では伊勢市の写真家、阪本博文さんの写真展「いま輝く鳥羽志摩の海女」を同時開催している。

 特別展は来年4月8日、写真展は同1月26日まで。12月26~30日は休館。入館料(特別展含む)は800円(大学~小学生400円)。問い合わせは同館(電)0599・32・6006。