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ハマスタの五輪主会場決定から1年 県警がテロ対策本格化へ 増築・改修工事始まる

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ハマスタの五輪主会場決定から1年 県警がテロ対策本格化へ 増築・改修工事始まる

 2020年東京五輪で追加競技として復活する野球とソフトボールのメイン会場が横浜スタジアム(ハマスタ)に正式決定してから、7日で1年となった。座席の増設など五輪を見据えた増築・改修工事はすでに始まっている。本番までは1000日を切っており、県警はテロに備えた警備態勢の構築を本格化させる。

 ◆座席を6千席増設

 「横浜の未来を、よりすばらしいものにするための施設になれば」。11月25日の起工式で、ハマスタ運営会社の岡村信悟社長はそうあいさつした。

 計画では、工期を2期に分け、まず一塁・右翼側(増設3800席)とバックネット裏(同600席)に着工。三塁・左翼側(同2700席)は平成30(2018)年のプロ野球シーズン閉幕後の同年11月に始め、五輪がある32年シーズン開幕までに全ての工事を完了させる。

 収容人員は現在より約6千席多い約3万5千人となる予定で、年間動員数は210万人(今年は198万人)を見込む。

 試合がない日も住民らに開放する回遊デッキや、バリアフリー化としてエレベーターなども新設するという。目指すのは、野球ファンだけでなく地域全体の交流拠点になる「コミュニティーボールパーク」化のさらなる推進だ。

 ◆来春「課」に格上げ

 同球場は昨年12月7日、東京五輪の「野球・ソフトボール」の主会場として国際オリンピック委員会(IOC)に正式に承認された。県警は今年4月に「オリンピック・パラリンピック対策室」を発足。来春に「課」に格上げし、所属の人員を増やす方針だ。

 プロ野球の日本シリーズがあった10~11月には、ハマスタで五輪を念頭にしたテロ対策の一環として、爆発物処理隊や警察犬などを配置した警備を実施した。トラブルはなかったが、試合の雰囲気を間近で感じようと、球場の外にまで人だかりができていたという。

 同対策室の青山一穂室長は「自国開催の五輪で、期間中の熱気は相当なものになる。さまざまな事態を想定しながら、引き続き状況把握などに努めたい」と話した。

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【用語解説】横浜スタジアム

 横浜市中区のJR関内駅そばの横浜公園内にある野球場。通称は「ハマスタ」。昭和4年に建設された野球場の跡地に53年、“日本初の多目的スタジアム”として完成した。同年から、プロ野球の横浜大洋ホエールズ(現・横浜DeNAベイスターズ)の本拠地となったほか、高校野球神奈川大会や神奈川大学野球連盟のリーグ戦から各種イベントに至るまで幅広く活用されている。