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服に火…火災から子供ら8人救出 韮崎工3年日原さんに感謝状

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服に火…火災から子供ら8人救出 韮崎工3年日原さんに感謝状

 ■「自然と体が動いた」

 先月29日、甲府市後屋町の市営団地で起きた火災で高齢者と子供計8人を救出したとして、南甲府署はこの団地に住む県立韮崎工業高校3年、日原拓哉さん(18)に感謝状を贈った。

 10月までサッカー部で主将だった日原さん。地区では消火訓練に参加経験もあり、「自然と体が動き救出に向かった」と振り返った。

 日原さんは家族と2階に住んでおり、火災を知るや消火器を握りしめ、火元となった1階の部屋に突入。足の不自由な男性(70)を救い出した。「おじいさんは普段からトイレに行くにも10分くらいかかると知っていた。すぐに向かったら部屋で立っていた」と日原さん。「煙でほとんど見えなかったが、明るい光が差す方向へ行ったら玄関ドアから外に出られた」という。

 途中で自分の服の胸に火がついているのに気付いたが「無我夢中で外に出たら消えていた」。

 日原さんは2階に戻り、残っていた高齢者5人と小学生2人の計7人を安全な場所へ誘導した。

 南甲府警察署の功刀康友署長が5日、日原さんに感謝状を手渡し、「煙が立ち込める中、勇気を出して救出してくれてありがとうございました」とたたえた。

 市村慎吾副署長も「少しでも救出が遅れていたら火元の男性は危なかった。行動に感謝します」と話した。