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姫路木綿で藩財政再建 河合寸翁の業績学ぶ 地元社長、児童に授業

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姫路木綿で藩財政再建 河合寸翁の業績学ぶ 地元社長、児童に授業

姫路木綿の製法を説明する沢田善弘社長(左)=姫路市網干区坂上の市立旭陽小学校 姫路木綿の製法を説明する沢田善弘社長(左)=姫路市網干区坂上の市立旭陽小学校

 江戸時代に姫路藩の家老として財政再建に尽力し、今年生誕250年を迎えた河合寸翁(すんのう)(1767~1841年)の業績を子供たちに知ってもらおうと、姫路市網干区坂上の市立旭陽小学校で6日、学習会が行われた。寸翁が藩の特産として「姫路木綿」を売り出したことから、藍染(あいぞ)め雑貨販売会社「棉屋(わたや)」(同市船丘町)の沢田善弘社長(58)が講師となり、寸翁と木綿との関わりや木綿の製法などを説明した。

 姫路木綿は薄くてやわらかいのが特徴で「姫玉」などと呼ばれ、江戸時代から高く評価されていた。寸翁は悪化していた藩の財政を立て直すため木綿に着目。大坂の商人を介さずに江戸に直接出荷して独占的に販売する手法で大きな利益をもたらしたとされる。

 明治時代以降は海外から安い綿織物が輸入され姫路木綿は衰退したが、近年、沢田社長らが中心となり、姫路木綿の商品化に向けて綿花の栽培に取り組むなど、復活プロジェクトが進められている。

 同小では、4年の社会科授業の一環として郷土学習を行っており、児童らは先月から寸翁の業績について学んでいた。この日は約100人が参加。沢田社長の糸車を使った木綿の製法などの説明を、「木綿を作っている人はいま何人いますか」などと質問しながら熱心に聞き入っていた。

 参加した光武(みつたけ)雄大君(9)は「寸翁の木綿の売り方は本当にかしこくてすごいと思った」と感心した様子だった。沢田社長は「大人でも知らない人が多い寸翁や木綿のことを少しでも理解してもらう機会になれば」と話していた。