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29年度の地域おこし隊5000人規模に 静岡県内は16市町で58人

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29年度の地域おこし隊5000人規模に 静岡県内は16市町で58人

 ■ジビエ料理人やドローン操縦者

 県内では9月末時点で35市町中、16市町が地域おこし協力隊を採用し、参加者の合計は58人に上っている。最も採用数が多いのは東伊豆町と西伊豆町の6人。県くらし・環境部によると、県内での隊員数はここ数年で急増し、今後さらに増える見込みという。

 活動対象は他の都道府県同様、観光振興や農業活性化などの分野が多い。ただ、獣害対策のためにジビエ料理のできる料理人を採用した伊豆市や、後継者不足で昨夏に伝統の海女(あま)漁が途絶えたテングサ漁を継続させるためダイビングができる隊員を登用した東伊豆町など、具体的な活動内容は地域の特性に応じてさまざまだ。

 西伊豆町では小型無人機ドローンの有資格者を採用し、空撮技術を使って町のPR動画づくりを行ってもらっている。

 募集する自治体が増え、人材の確保に苦労しているのは県内の自治体も同じだ。浜松市では天竜区などの中山間地域で支援活動を行う隊員を募っているが、12人の採用枠に対して5人しか隊員が集まっていない。沼津市の担当者も「先に他の自治体での採用が決まり、面接中に辞退した候補者もいた」と明かす。

 ただ、募集する内容によって人気に差があるのも事実で、沼津市が同市内を舞台にした人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」を使った観光客誘致の取り組みを担う隊員を募集したところ、1人の採用枠に対して8人の応募があった。

 逆に人材が集まりにくいのが農業で、東伊豆町ではオリーブ農園やハウスみかんの後継者候補を採用し、隊員任期の3年間に農園経営のノウハウなどを学んだ上で、農園主として独立してもらうことを目指しているが、担当者は「観光振興では採用に苦労しなかったが、農業関係は枠を埋めるのがやっとだった」と話している。(石原颯)