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飛鳥~鎌倉期集落跡「田畦遺跡」祭祀跡など出土 舞鶴市「当時の状況示す遺物」

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飛鳥~鎌倉期集落跡「田畦遺跡」祭祀跡など出土 舞鶴市「当時の状況示す遺物」

 飛鳥~鎌倉時代の集落跡「田畦(たぐろ)遺跡」(舞鶴市大波上)を調査した舞鶴市文化振興課は5日、小規模な古墳、竪穴住居跡や掘立柱(ほったてばしら)建物跡のほか、須恵器(すえき)や土師器(はじき)など土器片約千点が出土したと発表した。竪穴住居跡では、かまど跡にかめや杯のふたを上下逆にして並べた跡も出土。同課は「当時の祭祀(さいし)の状況をうかがわせる遺物」としている。

 同遺跡の調査は、市一般廃棄物最終処分場の建設工事に先だって実施。平成18、19年度にも調査が行われ、飛鳥時代(7世紀中ごろ~同世紀末ごろ)、平安時代(9世紀ごろ)、平安時代末期~鎌倉時代(12~13世紀)の建物跡が確認され、地域の集落の変遷をうかがわせている。

 今回の調査は今年9月から、約2200平方メートルで実施。調査区域南端付近で石室(幅50センチ、奥行き約2・3メートル)を備えた古墳(幅約6メートル)が出土した。古墳の形状はわかっていない。

 住居跡は、7世紀中ごろ~8世紀前半の竪穴式住居跡が計5カ所出土。このうち1カ所では、かまどを壊し、その上に土師器のかめ2つ、須恵器の杯のふた1つを上下逆さまにして並べた跡が見つかった。同課は「使わなくなったかまどを祭った跡」とみている。

 このほか7世紀後半~8世紀前半の掘立柱建物跡2カ所や、祭祀のためにつくられた土の馬「土馬」の一部も発掘さた。

 同課は9日午後2~3時に現地説明会を開催する。問い合わせは同課(電)0773・66・1019。