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無人駅活用した食堂が好評 長崎・東彼杵町で地域の憩いの場に

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無人駅活用した食堂が好評 長崎・東彼杵町で地域の憩いの場に

 長崎県東彼杵(そのぎ)町のJR大村線千綿(ちわた)駅の無人駅舎を活用した「千綿食堂」が、レトロな建物や海沿いの立地から「雰囲気が良い」と好評を博し、地域の憩いの場となっている。駅舎の業務管理責任者を兼ねる店長の湯下龍之介氏(32)は、食堂の客だけでなく駅の利用者も「ゆっくりできる場所にしたい」と話す。

 食堂は昨年12月に開業した。事務所を調理場、待合室を食事スペースとして活用。湯下氏はカレーやタコライスなどを日替わりで作る傍ら、列車の切符販売もこなす。

 東彼杵町によると、木造平屋の駅舎は昭和3(1928)年に建てられ、旧国鉄時代の46年に無人駅となった。その2年後に町の所有となり、平成5年の改修時にも材料を一部再利用するなどして、趣が残された。

 駅の公共性を尊重し、食堂の営業は朝夕の通勤・通学の時間帯を避け、営業中は誰でも自由に飲める水を用意する。これまでに数回来店したという長崎県川棚町の生花店店員、下野恵美子さん(29)は「料理はおいしいし、ほっとする雰囲気。友達を連れてきたこともあるが喜んでもらえた」と笑顔で話した。