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九州豪雨 大量の土砂処理に苦慮 福岡県と朝倉市、受け入れ業者公募

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九州豪雨 大量の土砂処理に苦慮 福岡県と朝倉市、受け入れ業者公募

福岡県朝倉市のテーマパーク「あまぎ水の文化村」に山積みにされた土砂=11月下旬 福岡県朝倉市のテーマパーク「あまぎ水の文化村」に山積みにされた土砂=11月下旬

 九州北部豪雨から5日で5カ月。被災地では、土砂崩れで河川などに流れ込んだ大量の土砂の処理に、自治体が苦慮している。回収は進みつつあるが、受け入れ先の確保が課題となっている。

 国土交通省などによると、福岡、大分両県の発生量は推計約1千万立方メートル。福岡県で仮置きされているのは11月末現在、公園など8カ所で約15万立方メートルにとどまる。

 福岡県朝倉市のテーマパーク「あまぎ水の文化村」は、広場と駐車場の2カ所が土砂や流木の仮置き場になった。高さ約10メートルまで積まれた山もあり、ダンプカーの往来は途切れることがない。

 豪雨後、休園はしなかったが、夏休み期間の子供向けイベントは軒並み中止になった。企画担当の井口枝理子氏(46)は「来園者には不便をかけている。早く仮置きが解消されればいいが」と不安げに語る。

 福岡県と朝倉市は、行政だけでは対応できないとして、受け入れ業者の公募を始めた。土砂は被災地の宅地造成に使う可能性があるが、朝倉市や東峰村の復興計画が定まっておらず、どの程度の量が必要かは判然としていない。

 発生した土砂は、風化が進みもろくなった土が大半とされる。九州大の安福規之教授(地盤工学)は「このような土でもブロックで囲うなど補強すれば再利用できる。仮置きの早期解消につながる環境づくりを国が率先すべきだ」と指摘した。