産経ニュース

被爆ピアノ平和の音奏でる ノーベル賞授賞式に合わせオスロへ 広島

地方 地方

記事詳細

更新


被爆ピアノ平和の音奏でる ノーベル賞授賞式に合わせオスロへ 広島

 ノルウェー・オスロで12月10日に開かれるノーベル平和賞授賞式に合わせ、広島の原爆で傷つき修復された「被爆ピアノ」が現地に輸送され、翌11日にノーベル賞委員会が開催するコンサートで演奏される。

 平和賞に決まったICANの川崎哲国際運営委員が明らかにした。

 ピアノは広島市安佐南区の調律師、矢川光則さんが所有する6台の被爆ピアノのうちの1台。爆心地から約3キロの現在の南区の住宅で見つかり、平成10年に被爆者団体を通じて矢川さんに託された。

 矢川さんは強い爆風で傷ついた外面はそのままに、中の弦やフェルトだけを交換して修復。これまで米ニューヨークなど国内外で演奏され、言葉を超えて平和の尊さを訴えてきた。

 コンサートには、ICANメンバーのほか、カナダ在住の被爆者、サーロー節子さんらも出席する予定。矢川さんは「ピアノの音色が奏でる平和のメッセージが人々の心に響けばいい」と期待を寄せる。

 このほか授賞式関連イベントとして、核兵器禁止条約に関するセミナーなども予定されている。