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安納芋、AI使いブランド化 京都大学と種子島タッグ

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安納芋、AI使いブランド化 京都大学と種子島タッグ

鹿児島・種子島で安納芋を収穫する京都大の加納学教授 鹿児島・種子島で安納芋を収穫する京都大の加納学教授

 人工知能(AI)を活用し、甘くておいしいサツマイモのブランド化を-。京都大の加納学教授(システム工学)のチームや、高糖度の「安納芋(あんのういも)」の産地である鹿児島県種子島の西之表市などが今秋、協議会を設立し、取り組みを始めた。

 名称は「スーパー安納芋プロジェクト」。島では同じ安納芋であっても品質のばらつきが問題となっている。科学的に品質を保証し、ブランド化を進めて市場に安定供給するのが狙い。加納氏は「おいしさを基準に、選別できる技術を京大発で提供し、5年後のブランド創設を目指したい」と話した。

 種子島の安納芋栽培は、さきの大戦後、日本の兵隊がインドネシア・スマトラ島から持ち帰ったのが始まりとされる。ねっとりした食感と強い甘みが特徴。

 加納氏らは、これまで検査されていた糖度だけでなく、比重や色などの条件を加味し、科学的に「おいしさ」を測定できるシステムを構築する。さまざまな芋のデータを基に、シミュレーションを繰り返すAI技術の一種、機械学習を使って測定の精度を高めるという。

 測定の裏付けは、京都の老舗和菓子屋などのプロが行う予定という。加納氏は、光を使い物質を壊さずに内部を調べる非破壊検査の技術開発の専門家で、相談を受けプロジェクトに参加することになった。協議会は今後、地元の協力を求める。