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泥水かき出し豊かな里海へ 淡路市の川池で40年ぶり「かいぼり」

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泥水かき出し豊かな里海へ 淡路市の川池で40年ぶり「かいぼり」

水を抜いたため池の泥を取り除くかいぼりの参加者=淡路市柳沢の川池 水を抜いたため池の泥を取り除くかいぼりの参加者=淡路市柳沢の川池

 淡路市柳沢の農業用ため池「川池」(貯水量約1万1700立方メートル)で2日、底にたまった泥を海に流す「かいぼり」が行われた。「田主(たず)」と呼ばれるため池の管理者や漁業関係者、淡路県民局洲本土地改良事務所と淡路市の職員ら約40人が参加して泥をかき出した。

 かいぼりはため池の底の泥を取り除き、貯水機能や水質を保つとともに、窒素やリンなどを豊富に含んだ泥水を海に流すことで豊かな里海の再生を目指している。人口減少や田主の高齢化などで行われなくなっていたが、近年は海でノリの色落ち被害が出るようになったため、農業と漁業の関係者が協力して毎年島内数カ所で実施されている。

 川池でのかいぼりは約40年ぶり。事前に水を落とした池の底に消防ポンプで放水し、土砂をかき寄せる道具「ジョレン」などで泥を攪拌(かくはん)。泥を吸い上げて水と一緒に流すことができるように開発された排泥装置「かいぼり君」も使用し、川池とつながる平川を経由して播磨灘に泥を流した。

 洲本土地改良事務所によると、かいぼり後は海の栄養塩が1~2%上昇するという。