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富士の工場爆発 一時避難指示も 突然の揺れ「地震かと」住民、不安あらわ

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富士の工場爆発 一時避難指示も 突然の揺れ「地震かと」住民、不安あらわ

 地震と見まごうような強い縦揺れに、激しく立ちのぼる黒煙-。富士市厚原の荒川化学工業富士工場で1日朝に発生した爆発事故は、死傷者15人を出す大惨事となり、付近の住民は突然起きた爆発に不安そうな様子を見せた。

 爆発時、現場近くの弁当屋で開店準備をしていたという岩谷恵さん(45)は「突き上げるように地面が揺れた。ドカンという音と同時にガラスが揺れたので、最初はお店に何かがぶつかったのかと思った」と当時の様子を振り返る。

 現場近くに住んでいる別の女性は「部屋が揺れ、窓ガラスもガタガタと揺れた。最初は地震か台風でもきたのかと思った」。

 爆発当時、自宅で就寝していたという男性も「揺れの大きさで目を覚ました。下から突き上げるような感じで、直下型地震でも起きたのかと思った」と爆発の瞬間を生々しく語った。

 工場では窓ガラスが割れ、がれきが周囲に散乱。周辺には消防車約20台が出て懸命の消火活動が続けられた。

 爆発直後に現場付近を車で走行したという電気工事士の男性(33)は「当初煙が見えたときは工場の煙なのかと思ったが、近づくにつれて煙が真っ黒になっていっておかしいなと思った。さらに近づいたら炎が出ているのが見えた」と話す。

 火はなかなか消し止められず、市が二次被害の防止のため、工場から半径100メートルの22世帯48人に一時避難指示を出したほか、JR身延線が富士-西富士駅間で一時運転を見合わせるなど、火災の影響は1日午後まで続いた。