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【秋田県民の警察官 受章者横顔】(上)秋田東署地域主任(河辺駐在所)米谷誠巡査部長(59)

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【秋田県民の警察官 受章者横顔】
(上)秋田東署地域主任(河辺駐在所)米谷誠巡査部長(59)

 ■多くの子供たちに剣道指導

 県民の安全を守るために尽力してきた警察官を顕彰する第24回「秋田県民の警察官」の表彰式が30日、秋田市山王のふきみ会館で行われる。式に先立ち、栄えある受章者2人の横顔を2回に分けて紹介する。

 国際教養大学の最寄り駅、JR和田駅にほど近い秋田東署河辺駐在所。訪ねてみると、大きな花の鉢植えが迎えてくれる。妻の祐子さん(58)が丹精込めて育てた花だ。留守の間には代わって住民からの落とし物も受け付ける。「妻は駐在所の『副所長』みたいな存在です」とニッコリ。

 秋田市出身。「小学生のときに交番に落とし物を届けにいったとき、警察官が『正義の味方』に見えました」。憧れて大学卒業後に受験するもかなわず、県警の臨時職員となって再挑戦して合格した。

 勤続36年のうち30年、地域部門、複数の駐在所を経験。「『地域の安全センター』として、皆さんと交流する仕事をしたいと希望し続けました」。交通安全、防犯、相談、巡回と仕事は「24時間365日」だ。

 その一つが剣道指導。小学生の頃から習い始め7段の腕前。東北管区内警察剣道大会団体戦では昭和60、61年の2回の優勝に貢献した。勤務先近くの中学校など、多くの児童生徒の指導もしている。大学で選手となったり、県警に就職したりした生徒もいる。自身に子供はなく、教え子たちが「自分の子供のようなもの」だ。

 190センチの長身は県警で一、二を争う。秋田市内で行われたプロレス巡業の警備をしていた際、ジャイアント馬場さんに「プロレスに来ないか」と誘われた逸話も。「びっくりして固まっちゃいまして」。結局断った。もし応じていたら、違う人生があったのかもしれない。(藤沢志穂子)