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避難解除の南阿蘇・立野地区で全住民対象の防災訓練

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避難解除の南阿蘇・立野地区で全住民対象の防災訓練

 熊本地震で大きな被害を受け、今年10月に「長期避難世帯」指定が解除された熊本県南阿蘇村の立野地区で、全住民対象の防災訓練が実施された。村は行政が救助・支援活動に専念できるよう、避難所運営に住民を関与させる方針を示し、手順を確認した。

 訓練には住民や自衛隊、消防関係者ら約400人が参加した。避難勧告の発令後、住民は指定避難所の小学校に集まり、村が作成したマニュアル案に沿って常備された物資の確認をしたり、村役場に避難者の人数やけが人の有無を電話で伝えたりした。ドローン(小型無人機)を使い通行可能な道路を探す作業や、被災家屋に取り残された負傷者の救出訓練も行われた。

 吉良清一村長は「住民が安心して地区に戻れるよう今後も訓練を続けたい」と話した。

 立野地区は熊本地震で半数以上の183世帯の住宅が半壊以上となった。県は水道の応急復旧や道路開通が完了した今年10月末、全360世帯880人を対象とした長期避難世帯の指定を解除した。それでも「土砂崩れが怖い」と地区外へ転出する住民が相次いでいる。