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忍者のリアルな姿知って 池田裕さん、留学生に解説 三重

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忍者のリアルな姿知って 池田裕さん、留学生に解説 三重

 日本語や日本文化を学ぶ留学生に、本紙三重、伊賀版で連載「NINJALOGY」を執筆する高校英語教諭の池田裕(ひろし)さんが「忍者」の実像を伝えるガイドツアーが25日、伊賀市内であった。池田さんはアニメなどで知られる「かっこいい忍者」とは別の「情報のプロフェッショナル」の実像を解説した。

 天理大国際学部の住原則也教授(文化人類学)が、「世界中の人が知っている日本語」である「忍者」を教え子の留学生に本場で実感してもらおうと、池田さんに働きかけたのがきっかけ。ネパール、ロシア、ベトナム、台湾などの留学生16人が参加した。

 池田さんはまず、江戸時代建築の「栄楽館」で講座を開き、忍者が情報伝達のために「シグナルファイア」(のろし)を使ったことや、幕末に米国から来航した黒船での情報収集に伊賀流忍者が活躍したことなどを、古絵図や古文書などを示しながら説明した。

 昼食後は伊賀上野城周辺でガイドツアー。池田さんは城内の植物を一つ一つ取り上げ、その特性を生かして忍術などに利用していたことを紹介。知識を知恵にすることに長(た)けた存在としての忍者像を伝えた。

 マレーシアのオードリーウェイイーさん(23)は「山伏や菓子職人などになりきって裏の仕事として忍者をやっていたというのが面白い」と話していた。住原教授は「知的に楽しめて、日本の理解に幅や厚みをもたせてくれた」と手応えを感じた様子だった。