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お飾りで心新たに、津山で作業最盛期 岡山

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お飾りで心新たに、津山で作業最盛期 岡山

 新年を祝って正月の玄関などに飾る「お飾り」作りが、津山市の生産農家などで最盛期を迎えている。来月15日までに計1万2千個が作られ、JAつやま(津山農協)を通して津山市場に出荷。同下旬には市内の店頭などで販売される。

 同市下高倉東の本多佐敏さん(68)方では、稲ワラの香りに包まれた自宅横の作業場で、妻の恵美子さん(62)が作業に追われている。

 夏に青刈りして乾燥させた「モチワラ」を束ね、上部を2つに分けて縄状に編み、「めがね」と呼ばれる2つの輪を作って本体部分を製作。稲穂と松竹梅の縁起物の飾りをつけ、完成させる。

 9年前に先輩の作り手から手ほどきを受けて始めた恵美子さんは「形になっていくのは大きな喜び」と手作業の楽しさを話し、「お飾りで心新たに新年を迎えてほしい」と笑顔を見せた。

 同JAお飾り部会担当の松田紘樹さん(29)によると約20年前は、市東部を中心に100戸ほどあったお飾りの生産農家も高齢化と後継者不足で現在は9戸のみ。「地域の風習を残すためにも後継者が増えれば」と期待を寄せている。