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愛媛県産完全養殖マグロ初出荷 「試行錯誤 ようやく第1号」

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愛媛県産完全養殖マグロ初出荷 「試行錯誤 ようやく第1号」

 愛媛県産として初めての完全養殖クロマグロの出荷が今月から始まった。手がける「極洋フィードワンマリン」(愛媛県愛南町、林泰史社長)は松山市内のホテルで初出荷披露式を開き、重さ約50キロのクロマグロを披露するとともに解体して、関係者ら約50人が試食した。

 同社は総合食品会社「極洋」(東京)と、飼料メーカー「フィード・ワン」(横浜市)の合弁会社。完全養殖クロマグロは宇和海の養殖いけすで親魚が自然産卵した受精卵からふ化した稚魚を育てる。約3年で約50キロの出荷サイズになる。赤身の色目が濃く、ほどよく脂がのり、養殖魚特有の臭いが少ないことなどが特徴という。「本鮪(まぐろ)の極(きわみ) つなぐ」のブランド名で販売する。

 出荷量は初出荷の今年は約60トン、来年は約200トンを見込んでいるという。

 22日に行われた披露式では、フィード・ワンの山内孝史社長が「30年余りの時間をかけて試行錯誤し、ようやく第1号につながった」とあいさつ。愛媛県立宇和島水産高校出身の松本唯さん(19)が約50キロのクロマグロを約20分かけて解体し、出席者にふるまった。試食した愛媛銀行の本田元広頭取は「おいしい。完全養殖なので安全・安心。おおいに期待できる」と話した。