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【関西の議論】世界最大級「鳴門の渦潮」に科学のメス 世界遺産に向けた本格調査でメカニズム解明なるか

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【関西の議論】
世界最大級「鳴門の渦潮」に科学のメス 世界遺産に向けた本格調査でメカニズム解明なるか

多くの観光客が見学に訪れる鳴門海峡の渦潮。今月には「世界最大級」を裏付ける科学的調査が行われた(今年2月、本社ヘリから) 多くの観光客が見学に訪れる鳴門海峡の渦潮。今月には「世界最大級」を裏付ける科学的調査が行われた(今年2月、本社ヘリから)

 得られたデータや映像、静止画などは詳しく分析した後、来年3月に開く同協議会総会で発表する予定。淡路県民局の吉村文章局長は「鳴門の渦潮がどれだけすごい現象なのか科学的に立証することで、世界遺産登録に向けた活動を盛り上げていきたい。併せて、地域の貴重な資源として国内外にも積極的に発信していきたい」と話す。

ライバルは国内外に

 潮流の速さは世界有数で、イタリアのメッシーナ海峡やカナダのセイモア海峡と並んで「世界三大潮流」に数えられる鳴門海峡。ただ世界遺産に登録されるには、鳴門の渦潮が持つ普遍的価値の証明や類似の渦潮との比較分析が必要となる。

 同協議会は今回の調査を第一歩として、今年度中に本州と九州を隔てる関門海峡や愛媛県の来島海峡などで発生する渦潮についても調査し、規模やメカニズムなどを鳴門と比較、検証するという。

 さらに同様の渦潮が生じるイタリアや米国、ノルウェーなど海外でも調査を検討。「『世界最大級』と名乗るのには、それなりの根拠が必要。そのためには海外の事例とも比較しないと始まらない」と協議会のメンバーは話す。

 29年7月現在の世界遺産の数は1073件。うち「顕著な普遍的価値を有する地形や地質、生態系、絶滅のおそれのある動植物の生息・生育地など」を登録する自然遺産には、国内で屋久島(鹿児島県)や小笠原諸島(東京都)などが選ばれている。

 登録には、国の暫定リストに記載され、専門家による現地調査などを踏まえた審議が必要にある。道のりは長いが、協議会は「鳴門の渦潮は、浮世絵師の歌川広重の作品にも登場する日本を代表する景勝の一つ。科学的に価値が証明できれば、十分に可能性はある」と意気込んでいる。

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