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川口市、来年度から中核市に移行 市民らも歓迎ムード 埼玉

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川口市、来年度から中核市に移行 市民らも歓迎ムード 埼玉

 川口市が平成30年4月1日に中核市に移行することが21日、閣議決定された。奧ノ木信夫市長は同日、緊急記者会見を開き、「私の市長選挙における最大の公約だったので、本当にうれしい」と満面の笑みを浮かべた。市民らも「サービスがよくなる」と歓迎している。

 川口市が中核市に移行すると、県が持つ約2200の権限が同市に委譲される。そのうち3分の2が保健、福祉、医療分野。保健所の設置や身体障害者手帳の交付、特別養護老人ホームの設置認可・監督などについて市が独自に決定できるため、サービスのスピードアップと柔軟できめ細かな実施が図られる。

 「保健所行政などで、埼玉720万県民目線から、川口60万市民目線になる」。市長就任前の埼玉県議時代から中核市構想を抱いていたという奧ノ木市長は、市民へのメリットを強調した。

 5歳の息子がいる同市の主婦(34)は、市が運営する保健所が設置されることに「サービスが今より手厚くなるなら良いこと」と歓迎。一方、寿司屋を営む男性(66)は「中核市を目指すというポスターはこれまで何度か見たことがあるが、結局何が変わるのか分からない」と話した。

 さらなる周知が必要なため、同市は今後1年かけ、中核市への移行に関する広報活動に力を入れる。市内で行われるイベントに「中核市移行記念」といった表示をすれば補助金も出すという。

 東京都とさいたま市に挟まれる川口市の地理的な状況を踏まえ、奥ノ木市長は「都市間競争にさらされているが、中核市移行を『選ばれる街づくり』への1つのステップにしたい」と意気込んだ。