産経ニュース

芭蕉の竹つえ、福井・敦賀市に寄贈 病院院長・玉井顯さん「地元のためになれば」

地方 地方

記事詳細

更新


芭蕉の竹つえ、福井・敦賀市に寄贈 病院院長・玉井顯さん「地元のためになれば」

芭蕉が預けたとされる竹つえなどを寄贈した玉井さん=敦賀市役所 芭蕉が預けたとされる竹つえなどを寄贈した玉井さん=敦賀市役所

 江戸時代の俳人・松尾芭蕉(1644~94年)が「奥の細道」の旅で敦賀を訪れた際に宿屋に預けたとされる竹つえを所蔵していた病院院長の玉井顯さん(63)が21日、竹つえと、宿帳など関連資料を敦賀市に寄贈した。

 竹つえは長さ1・05メートルで、市指定文化財に指定されている。芭蕉は元禄2(1689)年に敦賀に4日間滞在した際、宿泊した出雲屋に竹つえを預けた。出雲屋を引き継いだ富士屋には竹つえや訪れた俳人たちの筆跡を貼り込んだ屏風、肖像画などが伝わり、昨年亡くなった玉井さんの父親、昭三さんが市外への流出を避けるため購入し、保管していた。

 同市役所で寄贈式があり、玉井さんは「芭蕉は敦賀に滞在中は落ち着いた句を詠んでいる。敦賀のためになると考え寄贈した」と述べ、渕上隆信市長は「竹つえなどを敦賀の地に残し、目の前にあることに感謝します」と応えた。