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岡山・白備前で来年の干支「戌」窯出し

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岡山・白備前で来年の干支「戌」窯出し

 鉄分の少ない土で乳白色に焼き上げる「白備前」を継承する備前焼作家、木村玉舟(ぎょくしゅう)さん(64)=備前市伊部=の“白い干支(えと)シリーズ”で、24作目となる来年の干支の「戌(いぬ)」が窯出しされた。「尻尾を振って主人を出迎えてくれるような、忠犬をイメージした」という優しい表情をしたイヌの作品が仕上がった。

 木村さんは毎年、対象の動物を事前にスケッチして造形しており、今回は近場のペットショップで柴犬(しばいぬ)などを観察。

 先月20~29日の窯だきの際は、2度の台風で多量の降雨があり「窯の温度も通常の1200度に達しないので、懸命にまきを追加した」と例年以上の苦心も味わったという。

 今月10日に40点が窯から出された。大きさは長さ約10~30センチ。目元を大きくして愛らしさを強調し、りりしく構えたポーズをはじめ、背中部分に黒い土で「ぶち模様」を加えた作品も。

 木村さんは「雨で湿気が多いなか、じっくり焼成して味のある赤さも出た」とし、戌年に向け「社会の流れに服従しつつも、道理のないことにはほえて、あらがうべき」と話した。

 これらの作品は22~28日に岡山天満屋(岡山市北区)で開催される自身の個展に出展予定という。