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Jアラート一斉訓練 周知なお課題、白井では放送に不具合

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Jアラート一斉訓練 周知なお課題、白井では放送に不具合

 ミサイルの発射や災害情報を国から自治体へ伝える全国瞬時警報システム(Jアラート)の一斉訓練が行われた14日、県内全54市町村でも防災行政無線の動作確認が行われた。白井市で放送の一部が流れない不具合が発生したほか、一部の住民からは「訓練を知らなかった」「無線に気付かなかった」との声も。ミサイル発射を繰り返す北朝鮮との緊張が高まる中、緊急時の避難行動を促すJアラートの的確な運用と国民への周知徹底など、自治体が抱える課題は多い。

 「これは、Jアラートのテストです」。14日午前11時、各自治体の防災行政無線から訓練放送が流れた。県危機管理課の職員らは、課内に設置された受信機のスピーカーとランプで受信を確認するとともに、市町村から次々と寄せられてくる動作報告のチェックに追われた。

 同課のまとめによると、白井市で機材の配線不調により放送の一部が流れない不具合が発生したものの、それ以外に大きなトラブルはなかったという。北朝鮮が8、9月にミサイルを発射した際には、Jアラート鳴動の対象区域となった県外自治体の一部で放送が流れないトラブルが発生しており、日頃の点検が重要とされる。同課の高木悠貴さんは「確実に情報が伝達されることが大切。確認を徹底し不具合が起こらないようにしたい」と話した。

 この日の訓練は、一部の自治体で市民への事前通知が行われていた。ただ、訓練時に室内にいた県民の中には、屋外で流れる防災行政無線に気付かなかったという人もいた。千葉市中央区の会社員の女性(39)は「職場にいたが、誰も無線の音に気付かず、訓練が行われていたことも後で知った」といい、「訓練があると知っていれば、どういう放送が流れるのか聞いてみたかった」と話した。

 県はJアラートが鳴った際の避難行動のまとめをホームページに掲載するなどしているが、今後の危機に備えるための県民意識の向上には、さらなる周知活動の徹底が課題となる。

 一方で、Jアラートの鳴動をめぐっては、8、9月の北朝鮮のミサイル発射時に対象区域となった住民から「不安をあおるからやめてほしい」と必要性を疑問視する意見も上がった。こうした声に対し、同課の座間勝美危機管理室長は「鳴らさずに避難が遅れることがあれば取り返しがつかない。万が一に備えることが一番大事。県民にはそのことを理解してもらえるよう周知に努めたい」と話している。