産経ニュース

竹野の伝統技術で外壁作りに明石高専生が挑戦 「焼板は格好良い」

地方 地方

記事詳細

更新


竹野の伝統技術で外壁作りに明石高専生が挑戦 「焼板は格好良い」

焼板の加工作業に取り組む学生ら。伝統技術に挑戦した=豊岡市竹野町 焼板の加工作業に取り組む学生ら。伝統技術に挑戦した=豊岡市竹野町

 豊岡市竹野町の竹野浜で14日、建築を学ぶ国立明石工業高等専門学校(明石市)の学生らが自ら手がけた焼板を使い、外壁作りに挑んだ。同町では焼板張りの家々が続く趣のある景観を守ろうと、有志による「伝承会」も発足しており、伝統技術をいかしたまち起こしの機運が高まっている。

 焼板は杉板の表面を黒く焼いた建材で、同町では古くから家屋の外壁に使われてきた。2年前、同市で全国町並みゼミが開かれたのを機に、東京大と同高専による竹野町の景観調査が始まり、今年4月には町民有志らの「たけの町並み伝承会」(約30人)が発足、焼板の技術保存と魅力発信に乗り出している。

 この日は、調査を続ける同高専建築学科、工藤和美教授のゼミ生や同会会員ら約20人が、竹野浜にあるトイレの“変身”に取り組んだ。10月のワークショップ(作業体験)などで実際に焼いた杉板約150枚を用意。上板の端が下板の外側になるよう横向きに重ねる「鎧張り」が特徴で、地元大工の指導のもと焼板を加工し、張り合わせる角度を確認する特殊な定規を使いながら、1枚1枚釘で打ち付けていった。

 熱中する学生たちの顔や手はしだいに炭で真っ黒に。それでも、リーダーで5年生の中村美貴さん(20)は「焼板は格好良いし、作業は楽しい」。同伝承会の福田幸一会長(68)は「全国に竹野の焼板を知ってもらうのが、これからの大きな目標」と話した。

 竹野浜では19日、「竹野カニカニカーニバル」が開かれる。たけの観光協会の青山治重会長(70)は「焼板の町をアピールする絶好の機会。大勢の人に来てほしい」と強調した。

このニュースの写真

  • 竹野の伝統技術で外壁作りに明石高専生が挑戦 「焼板は格好良い」