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緻密で大胆…清水節堂の世界 長浜で未公開作品など展示

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緻密で大胆…清水節堂の世界 長浜で未公開作品など展示

 旧浅井町大路(現・長浜市大路町)出身で全国各地を放浪したとされる漂泊の日本画家、清水節堂(1876~1951年)の作品を紹介する企画展「清水節堂-浅井の画人-」が、浅井歴史民俗資料館(長浜市大依町)で開かれている。岡山県で見つかった未公開の作品も初めて展示している。26日まで。

 節堂は20歳で故郷を出て、東京美術学校(現・東京芸大)で学んだ。人物、風景画などを描き、神職としても活動。各地を回りながら作品を残し、戦後に帰郷、昭和26年に75歳で死去した。旧満州国の皇帝に一筆書(ひとふでがき)の「一筆龍(いっぴつりゅう)」を献上したと伝わるなど、幅広い活動をしていたという。

 今回は、宗教法人「福田海(ふくでんかい)」(岡山市北区)で保管されているのが初めて明らかになった9点を含む13点を展示。吉備津神社(同市北区)周辺の風景作品などを公開している。昭和初期に描かれた作品という。

 福田海が資料を調査していた際に見つかり、長浜城歴史博物館に問い合わせて判明した。

 福田海所蔵の作品を調査した同博物館の井並悦子学芸員は「これまで知られていなかった作品の発見は驚くべきこと。緻密な描写や大胆な筆づかいの構図などレベルの高い技術がみられ、節堂独特の魅力がある」と話している。