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【宮城県民の警察官 受章者横顔】(下)仙台東署刑事2課捜査庶務係長・庄司良信警部補(56)

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【宮城県民の警察官 受章者横顔】
(下)仙台東署刑事2課捜査庶務係長・庄司良信警部補(56)

 ■取り調べ「重要なのはハート」

 「特捜のエース。諦めが悪い男」と元同僚はこう語る。知能犯罪捜査に半生を費やし、「特別捜査係」に13年余り在籍した汚職事件の専門家だ。受章に際して、「名に恥じぬよう、かといって消極的にならぬように職務に励む」と決意を新たにした。

 知能犯罪の捜査は、端緒を見つけるのが難しく、事件化するのはさらに困難だという。「広く視野を持って鋭敏な感覚を養うこと」と刑事の心構えを説く。長きにわたって捜査の第一線に立ってきたことから同僚らからの信頼は厚く、とりわけ取り調べに関しては、「取調べ技能伝承官」に指定されるほどだ。

 「立ち直ってほしい。もう2度とここに来てほしくない」という思いで容疑者に接する。取り調べに重要なものは「要はハート」だとベテラン刑事は説く。

 「熱意を持って相手のことを勉強する。そうすれば自信を持って取り調べることができる。手持ち(の情報)は多い方がいい」

 小学校の文集には「刑事になりたい」と書いた。「友達に合わせただけ。その友人は警察官になりませんでした」と振り返る。学生時代は柔道と少林寺拳法でならしたことから、「てっきり機動隊に入るとばっかり思っていた」とほほ笑む。

 受章を一番に伝えたのは、長年支えてくれた妻の利賀(りか)さん(50)。「伝えたら、にこっと笑って『着物着るの?』って。引退したら、家族の時間も持てるようになるかな」と照れながら話した。(林修太郎)