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25日から和歌山、新宮で「おクジラさま」上映 「ぜひ見て」佐々木監督アピール

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25日から和歌山、新宮で「おクジラさま」上映 「ぜひ見て」佐々木監督アピール

 太地町を舞台に、クジラやイルカの追い込み漁などの捕鯨と反捕鯨の論争を描いたドキュメンタリー映画「おクジラさま ふたつの正義の物語」(佐々木芽生(めぐみ)監督)が25日から和歌山市と新宮市の劇場で公開されるのを前に、佐々木監督が新宮市内で記者会見し、「地元の和歌山で、ぜひ見ていただきたい」とアピールした。

 佐々木監督は会見で「和歌山の地で、この映画がどう受け入れられるか。うれしい半面、不安もあるが、ぜひご覧いただければ」と語った。

 「なぜ日本から反論が聞こえてこないのか」。反捕鯨の立場で追い込み漁を糾弾した米ドキュメンタリー映画「ザ・コーヴ」を見て感じた疑問から「おクジラさま-」を制作したという佐々木監督。「小さな漁師町の漁師に対し(一方的に糾弾した)ハリウッドの力。バランスがおかしい、これは暴力だと思った」と振り返る。

 それでも「『ザ・コーヴ』に単に反論するのではなく、いろいろな意見や考え方を紹介してバランスの取れた映画にしたいと思い、それを貫いた。その方がインパクトがあり、長い目で見たときにこの映画が大きな力を持ってくる」と自信を示した。

 国内では東京や大阪などで順次公開されているのに対し「欧米での上映の壁はまだまだ厚い」(佐々木監督)が、7月の米ニューヨークでの上映では好評だったという。

 「神道と仏教が合わさった日本的な自然観がなかなか理解されない所で、『この映画を見て初めて、(鯨類のように)賢い(とされる)動物だけを保護するのはおかしく、平等ではないという日本人の考え方が分かった』という声もいただいた」と、好意的に受け止められたことも紹介した。

 「おクジラさま-」は県内では25日~12月8日、ジストシネマ和歌山(和歌山市)とジストシネマ南紀(新宮市)で上映予定。