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長野の今どき高校生、ネット交友に無防備 11%「会ってもいい/会った」

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長野の今どき高校生、ネット交友に無防備 11%「会ってもいい/会った」

 県内の高校生の11・2%がインターネット上で知り合った人と「会ってもいい」「会ったことがある」と回答していることが、県教育委員会が実施した平成29年度のネット利用状況調査で分かった。神奈川県座間市のアパートで9人の切断遺体が見つかった事件では、被害者の多くが自殺願望を書き込んでいたツイッターなどSNS(会員制交流サイト)で接触していたことが判明しており、改めてネットを利用する際の教育の徹底が求められそうだ。

 調査は7~8月にかけて、公立小学校(4~6年生)と中学校、高校から41校を抽出し、児童・生徒3514人を対象に実施した。授業以外でネットを利用する児童・生徒の割合は、小学生で前年度比2・1ポイント増の85・2%、中学生が2・0ポイント増の93・1%、高校生は1・1ポイント増の98・2%。過去最高だった前年度を更新し、児童・生徒にとってネットは身近な社会との接点となっている実態が浮き彫りになった。

 ネットを利用する児童・生徒のうち、「ネット上だけの知り合いがいる」と回答したのは高校生が23・9%、中学生で17・8%、小学生でも10・2%いた。特に、高校生では、ネット上での知り合いと「会ってもいい」と回答した男子は8・6%、女子が4・6%だった。実際に「会ったことがある」と答えたのは男子が2・5%だったのに対し、女子では6・7%に上った。

 県教委心の支援課は「ネットで知り合った人と会うのは、危険と隣り合わせであまりに無防備だ」と指摘。ネットを使いこなす情報リテラシーに関する教育の重要性を強調し、「子供だけでなく保護者も含め、ネットに振り回されたり被害に遭ったりしないための教育を一層強化しなければならない」と話す。

 ネットを通じて利用するコンテンツは、小学生はオンラインゲームの79・8%、中学生は音楽や動画視聴の80・5%が最多だが、高校生では「LINE」などの無料通信アプリが88・1%で最も多い。高校生では、フェイスブックなどのコミュニティーサイトを60・2%が利用するほか、写真や動画の投稿も29・3%あった。いずれも男子より女子の利用割合が高いのが特徴だ。

 実際にネット利用で経験したことを聞く設問では、高校生女子の18・0%が「自分の個人情報をネットにのせた」と回答。男子の7・1%に比べて倍以上あり、女子の方が個人情報の流出に抵抗がないことをうかがわせる。

 一方、平日のネット利用時間は、3時間以上が高校生で40・0%、中学生は15・7%、小学生でも11・1%に達した。自分に「ネット依存」の傾向があるか聞いたところ、高校生の30・6%、中学生の13・5%、小学生の7・4%が「ある」と回答しており、ネットを中心とした生活に変わりつつあることをうかがわせる。(太田浩信)