産経ニュース

弥生土器にシカ描く 豊作のシンボル? 大分・四日市遺跡

地方 地方

記事詳細

更新


弥生土器にシカ描く 豊作のシンボル? 大分・四日市遺跡

四日市遺跡から見つかった弥生時代中期のシカが描かれた土器。下は描き起こした図 四日市遺跡から見つかった弥生時代中期のシカが描かれた土器。下は描き起こした図

 大分県玖珠町の四日市遺跡で、シカや矢尻が描かれた約2千年前(弥生時代中期)の土器の破片2点が見つかり、県立埋蔵文化財センターが発表した。弥生時代にシカは豊作のシンボルだったとされ、角や尾などを写実的に表現。同センターは「2つの土器をセットにして農耕の祭祀に使ったのではないか」としている。

 シカを描いた土器はつぼ型で、口の部分に2頭を線刻していた。いずれも縦横約6センチで、1頭は枝分かれした角に、胴体を斜線で埋めていた。角の形状から5歳以上の雄とみられる。もう1頭は胴体を横線で描き、角か耳のような描写があった。

 この土器と同様、口の部分に鋭い直線で矢尻を描いた土器片も確認した。計八つの矢尻がつぼの中心に向かって並ぶ構図で、途中で割れているため、さらに続いていた可能性がある。

 いずれも昨年の調査で発掘され、整理作業の中で絵画土器と分かった。四日市遺跡は弥生時代中期の大規模な集落跡で、稲作もしていたとされる。土器は形などから北部九州で作られ、持ち込まれたとみられる。

 今回の土器片は、同センター(大分市)で12月15日から来年3月11日まで開催する「話題の資料展」で公開する。

このニュースの写真

  • 弥生土器にシカ描く 豊作のシンボル? 大分・四日市遺跡