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【宮城県民の警察官 受章者横顔】(上)仙台南署地域課西多賀交番所長・斎藤徹警部補(56)

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【宮城県民の警察官 受章者横顔】
(上)仙台南署地域課西多賀交番所長・斎藤徹警部補(56)

 ■笑顔と感謝 最前線で治安守る 

 県民の安全と財産を守るため、日夜職務にあたる警察官をたたえる第47回宮城県「県民の警察官」(産経新聞社主催)の表彰式が、17日に仙台市青葉区の仙台勝山(しょうざん)館で行われる。表彰式に先立ち、受章が決まった2人の実績や職務にかける思いを2回にわたって紹介する。

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 大きな体をかがめて「こんにちは」と道行く人ににっこりと笑いかけ、去り際には敬礼を欠かさない町のおまわりさん。職務質問に卓越した手腕を持ち、銃を隠し持つ容疑者を逮捕したこともあるという。職務質問のコツは笑顔と感謝、と説明する。「元々の顔が怖いから、笑うとギャップがあってよいのかな」とほほ笑む。

 通り魔事件など、多発する凶悪犯罪に立ち向かうためには、事件を未然に防ぐ職務質問しかないと思い立ったのが平成10年ごろ。警視庁で研修を受けるなど研鑽を重ねた。平成19年には努力と技能が評価され、「職務質問技能指導員」となった。「職務質問をして文句を言われるのは当然。相手に心から感謝すること。あいさつが肝心だ、と若手には教えています」と話す。

 父は陸上自衛官だった。「父は国を守る仕事。自分は人を守る仕事がしたい。誰かの役に立ちたい」。そんな決意を後押ししたのは、数年前に鬼籍に入った母の公子さんだ。以来、最前線で治安を守ってきた。感謝してもしきれないのは妻の和歌子さん(50)。「家庭を妻が守ってくれているから、県民のために仕事ができる」と頬が緩む。

 震災時には被災地で救出活動やパトロールに従事した。被災者に「ご飯は食べてるの」と声をかけられ、人の温かさにふれた。県民から感謝されることが何よりもうれしいという。

 「頼りになる警察官であり続けたい」。町の平和を守るため、今日も街角に立ち続ける。 (林修太郎)