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栃木に旬の味覚続々

 ■山里彩る干し柿 大田原

 大田原市須賀川では、農業、佐藤憲一さん(86)が干し柿作りを進めている。柿は冷え込みが強まった今月上旬に収穫。皮むきは妹の三森佑子さん(75)らが手伝い、佐藤さんがひもを掛けて日当たりがいい物置小屋の南側につるしていく。今年は約2千個の干し柿を作る予定で、並んだ柿はオレンジ色のすだれとなって山里の秋を彩る。

 佐藤さん方は屋敷の周りや畑に樹齢100年を超えるものを含めて約70本の柿の木があり、代々、干し柿作りを続けている。今年は日照不足の影響で収量は減ったが、「甘くて軟らかい柿に育った」と佐藤さん。霜が降りると甘みを増し、12月上旬には干し柿ができる。上品な甘みが特徴で毎年、市内外から干し柿を求めてやってくるファンも多い。

ひし

 ■甘~い国見ミカン 那須烏山

 ミカンの国内最北限、那須烏山市小木須の“国見ミカン”が、観光ミカン園でのミカン狩りのシーズンを迎え、大勢の家族連れや観光客でにぎわっている。

 この地域では昭和30年代から標高約240メートルの山の南斜面でミカンの栽培が始まり、今年も5軒の農家が観光ミカン園を開園。「道の上みかん園」ではミカンが黄色に色付き、甘酸っぱい香りが漂う。宇都宮市から夫婦で訪れた女性(69)は「昔のミカンのような甘みがあり、おいしい」と話した。

 同園によると、今年は夏の日照不足で色付きが悪かったが、糖度は高く、酸味とのバランスも良いという。入園料700円で、味見をしながらビニールの網に入るだけ持ち帰れる。同地区のミカン園は12月上旬まで開園している。