産経ニュース

観光資源のない地域なし 全国商議所大会、前橋アピール採択

地方 地方

記事詳細

更新


観光資源のない地域なし 全国商議所大会、前橋アピール採択

 前橋商工会議所と日本商工会議所が主催、過去最大級の1800人が参加した全国商工会議所観光振興大会は2日目の9日、前橋市のベイシア文化ホールで全体会議を開催。パネルディスカッションや講演会などを行い、観光イノベーションで地域に新しい風を吹かせようと呼びかける「前橋アピール」を採択した。

 訪日観光客(インバウンド)など内外の観光客が急増する中、地域で観光を産業基盤とする動きがあるが、手をこまねいている地方都市は多い。全国515の商工会議所を持つ都市の2割が観光事業にまったく着手していないのが実情だ。前橋市はじめ群馬県でも、地域の観光資源の価値に気づかないでいるケースが少なくない。

 典型例として大会を通じて紹介されたのが富岡製糸場。パネルディスカッションでは、かつて県内政財界から住民まで世界遺産になるのは無理と信じて疑わなかった点をパネリストの近藤功・同製糸場世界遺産伝道師協会会長が紹介。「操業停止後も建物や機械を保守点検し製糸場の価値を守り続けた片倉工業など先人たちの誇りがなければ、世界遺産登録はなかった」と指摘した。他のパネリストも観光資源のない地域はなく、それを見つけて磨きアピールすることを訴え、前橋アピールにつなげた。