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【ろっけんグルメ】食彩 与太呂(福島市) 寄せ鍋ハフハフ、体に染みる

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【ろっけんグルメ】
食彩 与太呂(福島市) 寄せ鍋ハフハフ、体に染みる

 吹き抜ける風が日ごとに身にしむ。夜のとばりが下りると、温かいものがことさら恋しくなる。〈こよいは鍋でもつつこう〉と、街に繰り出し、目についた緑色ののれんをくぐる。

 「いらっしゃい!」。迎えてくれたのは、店主の高橋久雄さん(69)。この道50年余の大ベテランで、独立して約40年になる。従業員を雇い、福島市の中心繁華街に店を構えていたこともあるが、今は座敷16席、カウンター8席の小体な店を、妻の美佐子さんと切り盛りする。

 「季節のもの、旬のものをお客さんに提供するよう心がけている」と久雄さん。しかも「できるだけ手頃な値段で味わってもらいたい」との心遣いも忘れない。さらに、いろいろな食材を「おいしく、楽しく食べてもらいたい」と、常に工夫を重ねる。

 これから人気を集める鍋ものも「フグ、アンコウ、カキ、たらちり…。もつ鍋以外はだいたいOKです」。

 〈う~ん、何にしよう…〉。迷っていたら、「じゃあ、寄せ鍋はどう?」と久雄さんから救いのひと言。日によって具材は変わるが、この日は豚肉、鶏肉、タラ、穴子、サケ、カキ、たらきく、アサリ、エビ、キノコにネギ、春菊…全部で18品の豪華版(1人前1800円)=写真。これを、薄口しょうゆで味付けしたカツオとコンブのだしで、しばしクツクツ。あとは、ハフハフと口に運ぶだけ。さまざまなうまみが、心と体に染み渡る。雑炊やうどん(ともに300円)で締めることもできる。

 福島での気の置けない“止まり木”が、また一つ増えた。 (竹中岳彦)

                   ◇

 ▽アクセス 福島市陣場町8の21。JR福島駅から徒歩約10分。(電)024・521・8505

 ▽営業時間 午後5~11時

 ▽定休日 無休(12月31日、1月1日を除く)

 ▽主なメニュー しめさば(600円)、牛タン(700円)、たらきく(600円)、吉次(キンキ)の煮付け(3000円~)

 ▽店主お薦めの店 そば店「西友」(福島市在庭坂渡辺3の8)の「十割そば」