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出雲の弥生集落遺跡で島根初、中国製銅鏡「破鏡」出土 8日から公開

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出雲の弥生集落遺跡で島根初、中国製銅鏡「破鏡」出土 8日から公開

 1世紀後半頃の中国で作られたとみられる銅鏡の破片が、島根県出雲市の弥生時代(2世紀頃)の集落遺跡から見つかり、同市文化財課が6日発表した。意図的に割られた「破鏡」とみられ、弥生時代の遺構から中国製鏡が出土したのは、島根県内では初めて。8日から同市の出雲弥生の森博物館で公開される。

 同課が7~9月、弥生時代の集落遺跡「白枝荒神遺跡」のうち、320平方メートルを発掘調査。地表面を約30センチ掘り下げた2~3世紀頃(弥生時代後期前半~古墳時代前期前半)の土層から、銅鏡片1点とガラス玉4点が見つかった。

 銅鏡片は5・3センチ×1・8センチで、文様の特徴から後漢時代(1世紀後半頃)の中国大陸で作られた「内行花文鏡(ないこうかもんきょう)」。周辺で同様の破片が見つかっていないことから、別の場所で意図的に割られ、2世紀頃(弥生時代後期前半)にこの集落へ持ち込まれたとみられる。

 同課では、本来は直径15センチ前後の鏡だったと推定。同課の須賀照隆主任は「鏡もガラス玉も当時は貴重な輸入品。何らかの権威付けか、重要な交流拠点だったことを示すために銅鏡片が用いられたのではないか」と話している。

 鳥取県内では、4つの弥生時代の遺構から同様の中国製鏡が出土している。