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大阪港開港150年記念して「海岸通文化祭」 11月4、5日に開催

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大阪港開港150年記念して「海岸通文化祭」 11月4、5日に開催

 今年の大阪港開港150年を記念し、大阪港の歴史や文化を映画や音楽、アートなどで楽しむイベント「海岸通文化祭-みなとミーツ」が、大阪市港区築港にあるレトロビル「中谷運輸築港ビル」(旧商船三井築港ビル)で11月4、5の2日間で行われる。全国で活躍するミュージシャンや映画監督、海外のアーティストなどを招き、お祝いムードを盛り上げる。

 地元のギャラリーや飲食店などでつくる海岸通文化祭実行委が主催。同ビルと隣接する「天満屋ビル」はいずれも戦前からある地域の象徴的な建物で、この場所を拠点に、ノスタルジックな港町の魅力を発信しようと企画した。

 イベントの舞台となる中谷運輸築港ビルは、外観が「船」をイメージしたデザインで、昔は船会社の乗組員の待合室として使われていたという。もともとは地上3階建てだが、地盤沈下による台風などの水害を考慮して昭和25年に周辺の地面がかさ上げされ、現在は地下1階、地上2階建てに。平成25年には解体の危機もあったが、市民らの反対によって存続が決まり現在も活用されている。

 今回は普段閉じている地下と2階部分も開放し、ビルを丸ごと使ってイベントを開催するという。両日とも午前と午後に、大阪出身の西尾孔志(ひろし)監督の「函館珈琲」を上映。懐かしくてどこか切ない雰囲気やレトロビルを取り巻くストーリーが、大阪港の空気感とリンクするという。

 西尾監督は「大阪のメジャーではない場所から大阪の文化を発信することに興味がある」として、作品の起用を喜び、初回上映後には映画や大阪港についてトークショーも行う予定だ。

 このほか、地下空間を生かした“くらやみコンサート”を計画するほか、2階では「コーヒーと音楽と猫」をテーマにしたライブを開催。

 またアジアやヨーロッパで活躍するマカオ出身の写真家、シーズン・ラオ氏のレクチャーで、港町の風景を撮影するワークショップもあり、作品は後日ギャラリー「グルッグ」(同区)で展示予定。このほかコーヒーや焼き菓子などのカフェメニュー、雑貨などの販売も。 同イベントをプロデュースした実行委の和田尚美さんは「かつては大阪の玄関口だった大阪港の役割を再認識し、歴史を未来につないでいくための新たな“船出”にしたい」と張り切っている。問い合わせは実行委事務局(電)06・6572・6911。