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【声をからして 衆院選ルポ】沖縄1区 翁長王国陰り 揺れる民意 安保現実路線回帰もヘリ事故打撃

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【声をからして 衆院選ルポ】
沖縄1区 翁長王国陰り 揺れる民意 安保現実路線回帰もヘリ事故打撃

 衆院選が公示された10日、那覇市は真夏のような青空が広がり、最高気温は31.7度に達した。

 「再び1区から4区まで『オール沖縄』を勝利させ、もう安倍(晋三)内閣は沖縄の民意に歯が立たないという状況に追い込んでいこう」

 1区で出馬した共産党公認の赤嶺政賢は第一声でこう訴え、沿道の聴衆に向かって「オール沖縄」「民意」と繰り返した。

 オール沖縄とは、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設の阻止を掲げ、県知事の翁長雄志を支持する勢力だ。平成26年の前回衆院選は直前の知事選で翁長が当選した勢いのまま県内全4選挙区で自民党を退けた。今回も全勝し、来秋に行われる知事選の翁長再選の前哨戦と位置づけたい考えだ。

 だが、選挙運動では共産党や反基地団体などに頼る面が大きく、「オール」の演出には限界がある。赤嶺に続いてマイクを握った共産党書記局長の小池晃は赤嶺の倍以上の15分を費やし、演説終盤に「比例では共産党をお広げください」とアピールした。

 赤嶺陣営が「沖縄の民意」を声高に叫ぶ姿からは逆に焦りもにじむ。500人(陣営発表)が集まったが、拍手は散発的で前回ほどの熱狂は感じられない。

 翁長は10日、那覇市内のオール沖縄の集会で「この選挙でもしっかりと民意を突き付ける」と語気を強めた。その翁長の人気にも陰りが見え始めている。

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