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緻密で雅な源氏絵 豊岡市立歴史博物館で画家・小林等の里帰り展

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緻密で雅な源氏絵 豊岡市立歴史博物館で画家・小林等の里帰り展

展示された小林等作の源氏絵。雅な世界を感じさせる=豊岡市日高町 展示された小林等作の源氏絵。雅な世界を感じさせる=豊岡市日高町

 豊岡市出身の日本画家、小林等(1910~2003年)の作品で綴る「源氏物語に見せられた画家-小林等里帰り展」が、同市日高町の市立歴史博物館で開かれている。緻密な構図で色鮮やかに平安絵巻が展開されており、“雅”な世界へいざなってくれる。

 小林はJR豊岡駅前にあった旅館の次男に生まれ、京都市立絵画専門学校(現京都市立芸術大学)に学び、教師となった。小学生の頃から平安時代の文化に関心を持ち、昭和43年の「若紫」以降、30年をかけて源氏物語全54帖を描いた「源氏絵」を完成させた。

 同展では、京都府宇治市源氏物語ミュージアムの所蔵作品を中心に前後期に分けて計25点を紹介。11月中旬までの前期では「桐壺」「賢木」「朝顔」など源氏絵7点を見られる。構図を決めるのに使ったという計算式が書き込まれた草稿(下書き)もあり、作品に込めた熱意を知ることができる。このほか、源氏物語絵巻を復元した日本画家の岡田元史氏の作品なども紹介。同館女性職員が描いた登場人物のイラストも楽しめる。

 11月25日には同ミュージアムなどを訪ねるツアー「学芸員と行く源氏物語ゆかりの地」(先着40人)も。同4日には「型染め体験」教室、12月3日は「お抹茶会」も行われる。

 12月26日まで。同館は「美しい源氏絵とともに、地元出身の画家、小林をもっと知ってほしい」とPRしている。問い合わせは同館(電)0796・42・6111。